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海外生活で得た自信や強さの陰にあるデメリットと犠牲

海外生活のデメリット

日本を離れて海外で生活をすることは、私たちを成長させます。

母国語以外の言語に触れたり、学んだり、違う価値観や文化に触れ、自身の考え方に影響を受け、順応性が高まります。

また、勝手の分かっている日本を離れ、いつでも頼れる家族や友達から離れた場所で暮らすことは、私たちを精神的に強く成長させ、自立させます。

海外のライフスタイル、価値観に慣れ、海外での日常が習慣化し、海外で自立していることを実感することで自信を持つことができます。

海外生活は自分を強く成長させると共に、日本のライフスタイルとは違うライフスタイルを手に入れることができます。

また、海外に出ることで、日本のしがらみや、習慣、面倒な人間関係から解放されます。

たくさんのいいこと、楽しいこと、リラックスした生活等のメリットもあります。

しかし、いいことばかりというわけではありません。

日本から離れることで失くすもの、デメリットもあります。

今回の記事を書くにあたって、ネットで調べてみたら私が思っていたこととすごく似たことを書いているTABI LABOさんの記事を見つけました。

楽しいことばかりじゃない「海外移住」の本当のところ

こちらの記事は、ドイツの女性の記事をもとに書かれたものです。

TABI LABOさんの記事の元の記事は以下です。(英語)

Depressing Side Effects No One Tells You About Moving Abroad

母国から離れることで感じることは、日本もドイツも変わらないのだな・・・と思いました。

この記事は本当に、核心をついていてうなづける事ばかりなので、海外に住んでいる人達にはぜひ読んでほしいと思いました。

Depressing Side Effects No One Tells You About Moving Abroadで書かれている5つポイントは私もすごく共感できました。

そこで、それぞれのポイントについて私が思ったことを書いていきたいと思います。

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海外生活で得た強さ・自身の陰に犠牲にしたもの・失くしたもの

以下の見出し部分は、元の記事のそれぞれのポイントの英語を私の言葉で英訳したものです。

家族を悲しませる

私は、20代前半に日本を出発しました。

それまで全く海外に行ったこともなかったのですが、オーストラリアにワーホリに行くことにしました。

その時、私の家族が悲しく思ったかはわかりませんが、心配であったことは確かだったと思います。

海外へと出発する本人はどちらかと言うと不安よりも期待の方が大きいと思います。

しかし、残される家族は心配するに違いありません。

ニュージーランドで事故や災害があると日本の家族や友達に心配をかけます。

必要のない心配を家族にかけるのは自己中心的な行動かもしれません。

罪悪感を感じる

私は、日本を離れて14年目になります。

14年もあると色々なことがあります。

妹や弟が結婚したり、子供ができたり。

家族が病気したり、祖母が亡くなったり。

友達の結婚・出産。

自然災害。

いろいろなことがありました。

そんな、日本の家族や友達が大変な時にそばにいることができません。

また、日本の家族が友達をそばでお祝いすることもできないのです。

日本の家族や友達とたまにしか会う事が出来ないので、些細な変化などに気付いてあげることができません。

何かに悩んでいたりしても気付いてあげられないし、違う環境に住んでいるので深刻さを理解できないこともあります。

大切な人が助けを必要としている時に気遣ってあげられない、そばにいれないのは申し訳なく感じます。

私は昨年祖母を失くしました。

日本を出るまでは祖母と同じ家に住んでいたので、とても親しい家族でした。

しかし、祖母が亡くなる直前には会う事が出来ず、また、そんな大変な時に家族のそばにいることできなかったです。

すぐに日本の帰ることができない場所に住んでいると、緊急時に困りますし、もどかしい思いもします。

何より、近くで家族が助けが必要な時に私を頼ることができないことに罪悪感を感じます。

また、日本にいつもいないので、家族や親戚の面倒ごとや、身内の世話を見なくてはいけない状況から免れています。

海外にいることでそういう面倒ごとを避けている自分に罪悪感を感じます。

強い孤独を感じる

日本にいると言葉の壁はありませんが、日本の人達と過ごしていても孤独を感じることはあります。

そのため、言葉の壁がある人達のいる海外だともっと孤独を感じるのは当たり前です。

海外に来てたくさんの人に会いました。

たくさんのいい出会いをしましたし、一緒にいてとても楽しい時間を過ごしました。

しかし、何かあった時に無条件で支えてくれる家族や友達が近くにいるのといないのとでは、孤独の感じ方に大きな差があります。

冒頭で話したドイツの女性の記事にも書いてありますが、海外生活では今までの人生で感じたことのないような孤独を感じることがあります。

私は2009年にオーストラリアいましたが、そこで豚インフルエンザに罹りました。

日本では、母が看護師なので病院に連れて行ってくれたり、この薬飲みなさいとか、これ食べなさいとか色々と面倒を見てくれます。

しかし、海外だと病院に行くのも大変だし、薬も合わない、気兼ねなく色々頼める人もいず、具合が悪かったことも重なりすごく孤独を感じたことを覚えています。

自分の居場所がわからなくなる

参考にした元の記事にも書かれていたのですが、海外に出ることにより自分のそれまでの価値観が変わります。

私も同感で、日本の生活で身に付いた価値観はオーストラリア・ニュージーランドでの生活の強い影響を受け、変わりました。

そのため、日本の文化の良い部分は残しつつも、自分の共感したことや、自分に都合のいいオーストラリアやニュージーランドの文化や価値観に順応している部分もあります。

私の価値観は、日本人の一般的な価値観とはかなり違う部分があります。しかし、日本の価値観が残っている部分もあります。

だからと言って、オーストラリア・ニュージーランドの価値観にすっかり染まっているわけでもありません。

そのため、日本にもうまく属すことができないし、オーストラリアやニュージーランドにも属することができずに居場所を失う事があります。

これは、私だけでなく私の周りの母国から離れてニュージーランドで暮らしている人も、私は母国、ニュージーランド、どちらにも属することができないと言っています。

仲の良い友達を失くす

すぐ上の部分でもお話ししましたが、海外にでるとそれまでの常識や価値観が変わります。

海外生活が長期となるとなおさらです。

今でも、日本の友達には帰国すると会います。

しかし、生活環境が違うとだんだん共通の話題もなくなってしまいます。

また、自分の価値観が大きく変わっている場合、色々な話をしても共感できる部分が少なくなってしまいます。

そのため、日本にいるときにいつも遊んでいた友達とも話が合わなくなってしまう事があります。

日本にいた頃のように何でも気を遣わずに話し合える関係を保つことが難しくなってしまうことが悲しいです。

最後に

以上、私の体験・考えをもとに書いてみましたが、海外に長く住まれている方は共感される部分があったでしょうか?

たまにふと、これらのデメリットがあって、日本の家族を支えてあげられないのに海外にいる意味があるのだろうかと思うこともあります。

日本の面倒なことを家族に押し付けて自分は海外で自由に生きていていいのだろうかとも・・

答えは簡単には出そうにありません。

海外で働くことに関するメリット・デメリットについてはこちらの記事も参考にしてください。

海外に住むという事は日本の文化や便利で慣れたから離れて生活するという事です。移住や永住となると海外で働く必要が出てきます。オーストラリア、ニュージーランドの職場はストレスが少ないです。しかし、海外生活と言葉の壁は切り離せない問題です。

それでは。

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