白いご飯にかけるものと言えば何が好きですか?
たとえば、納豆・生たまご・ふりかけなど色々ありますよね。
私は断然、納豆派です!
日本で納豆は庶民に愛され、スーパー・コンビニで買えて値段もお手頃。
また、家庭によっては冷蔵庫に当たり前に常備されていて、いつでも食べることができます。
しかし、私はニュージーランドに住んでいるので、日本ではなんら特別ではない納豆でもここで食べるためには様々な障害があります。
納豆は独特な匂いとネバネバから外国人にはあまり人気がないため、ニュージーランドでは一般的な食品ではありません。
そのため、ニュージーランドのスーパーには納豆なんて売ってないのです!
ニュージーランドで納豆を売っている場所は限られていて、値段もそれほど安くない。。。
しかも、冷凍だし、食べる時にも気を使う。
だから私にとって納豆は特別な食べ物なのです!
この記事では、ニュージーランドのリアル生活事情として納豆を食べるための私の苦労をお話しします。
ニュージーランドで納豆が買える場所
冒頭でお話ししましたが、ニュージーランドのローカルのスーパーでは納豆を買う事ができません。
納豆は日本食なので、海外では通常日本食材屋さんで買う事ができます。
ただ、残念な事に私が住んでいるニュージーランドのハミルトンには日本人が少ないため、日本食材専門のお店がありません!
しかし、中国・韓国系のアジア食材屋さんでも、まれに納豆を扱っているお店があるので納豆を買うためにそこにわざわざ行くのです。
アジア食材屋さんが不便な所にある場合、車がないと一苦労です。
車がなかったらお店にたどり着くのも大変なうえ、冷凍ものなので家に着くまでに溶けちゃいます。
納豆が売っているお店が職場や学校への通勤・通学途中にあればいいのですが、そうでなければわざわざ時間をかけてそのお店に行く必要があるのです。
そのため、車を持っていない学生さんやワーキングホリデーの人達などにとっては納豆の入手はさらにハードルが上がります。
今は車があるので納豆を買いに行くのはそれほど大変ではなくなりましたが、以前オーストラリアに住んでいた頃は車を持っておらず、納豆を1年以上食べないこともありました。
ニュージーランドの納豆の値段
売っている納豆の値段はお店によって違います。
自宅から一番近いアジア食材屋さんでは、3パックでNZ$2.29で売っています。
ニュージーランドでは、この値段はかなり安い方で日本円にすると約170円です。
高めのお店だと、NZ$4.00(日本円で300円)くらいするところもあります。
日本だと、こだわりがなければ納豆は100円出さなくても買えますよね。
わざわざお店に行くまでのガソリン代や交通費を含めると割高です。
ニュージーランドでは納豆は冷凍もの
日本のスーパーでは納豆は冷蔵の食品コーナーに置かれていますよね。
しかし、ニュージーランドのお店で納豆を探す時には入ってすぐに冷凍庫へ直行です。
すると、日本でも売っているような3つか4つパックになった納豆が冷凍庫に並んでいます。
自宅から一番近いアジア食品屋さんでは、里芋とか枝豆が入った冷凍庫の片隅に置かれていました。
売られているのは日本のブランドの納豆です。
容器を開けると付属のたれとからしが入っており、日本の納豆となんら変わりません。
しかし、ちょっとだけ違うところが。。。
日本からの輸入物なので賞味期限がパッケージに直接書かれていないのです。
日本から輸入されてニュージーランドで売られている商品には、上の写真のように栄養成分表示・賞味期限などを含む食品表示が英語で書かれたシールが貼られています。
冷凍ものなので賞味期限がかなり長く、2018年10月に買った納豆の賞味期限は2019年7月31日と書いてありました。(上の写真の赤い枠線に囲まれた部分。)
解凍方法
食べる前には解凍する必要があり、私は電子レンジを使います。
たれとからしを取り出して、発泡スチロールの容器ごと電子レンジで1100W・23秒。(解凍ではなく加熱。)
研究を重ねた結果、1100Wで23秒だとシャリシャリとちょっと凍った部分が残るのですが、加熱されて熱くなった部分と混ぜると丁度いい感じになります。
納豆臭が大爆発するので、加熱し過ぎだけは気を付けなければなりません。
もちろん自然解凍でもOKです。
ちなみに味ですが、冷凍でも味がひどく落ちるようには感じられませんし普通においしいです。
肩身が狭い思いをして食べる
解凍して少し混ぜてから、たれとからしを入れさらに混ぜ、温かいご飯に乗せます。
しかし、ここからは手際よく進めなければなりません。
なぜなら、匂いがヤバい!
ちんたらしているとキッチンとリビング中に納豆臭が充満してしまいます!
私はニュージーランドのパートナーと一緒に住んでいるので出来るだけ匂いを出さない・残さないよう細心の注意が必要。
めっちゃおいしそうな納豆ご飯が目の前にあっても、まずは納豆が入っていたプラスチックの容器とペラペラのビニールのぬるぬるを洗い落としゴミ箱へ。
匂いの元を出来るだけ早く始末する術です。
そして、彼が風下にいることのないよう風向きを見つつ、そそくさと納豆ご飯をテーブルに運び肩身の狭い思いをしながら急いで食べます。
家で納豆を食べるだけでもかなり気を使うのです。
気の知れている人と住んでいるならまだいいですが、日本人じゃないシェアメイトなどそこまでよく知らない人と住んでいる場合はもっと大変。
共有スペースで納豆なんて食べてたら、「なんだこのジャパニーズガール、この世のものと思えない臭さの食べ物食ってるよ」って嫌われます(笑)
このように、日本では当たり前に食べることができる納豆でも海外では気軽に食べられない事情があるのです。。。
収納にも一苦労
え、なんで?納豆のパックなんてそんなにかさばらないでしょ?って思いますよね。
買って来てからすぐ解凍して食べるのであればいいのですが、保存しておきたい場合は冷凍庫に入れます。
冷凍庫は日本の家庭用のものと同じタイプでスペースが限られています。
ニュージーランドの冷凍食品はサイズが大きく、薄切り牛肉・豚肉なども冷凍でしか買えない場合が多いので冷凍庫はぎゅうぎゅう詰めです。
一家族だけで住んでいるのであればまだいいのですが、シェアメイトと住んでいる場合は冷凍庫の使えるスペースが割り当てられている場合があります。
共同で冷蔵庫・冷凍庫を使う場合、「あなたこの棚、私はこの棚。。。」と割り当てられたスペースを使わないといけないルールがあるお家も。。。
なので、たくさん冷凍庫にストックしておくことができない事情もあるのです。
ちなみに我が家は2人暮らしなのですが、一般的な家庭用の冷凍庫の他に、上の写真のような大型冷凍庫が2つもあるので納豆をたくさん収納することができます。(1つは主に釣りの餌用。)
納豆好きの私が日本に帰ると
これまで延々とニュージーランドで大変な思いをしてまで納豆を食べている私の納豆愛を語りました。
そんな私が日本に帰ると。。。
空港着いたらすぐにコンビニに寄り、納豆巻きを購入。
地元に帰る時は空港まで妹に迎えに来てもらうので、妹はいつも「納豆巻買いに行く?」と気を使って聞いてくれます。
コンビニ一軒目で見つからない場合は数軒回ることもしばしば。
そして、日本滞在中は見かける度に納豆巻きを購入。
実家に住む母には「また納豆巻き買って来たの?」とあきれられる程。
おそらくニュージーランドでかなりの納豆欲求が貯まるのでしょう。
そのため、日本に帰るとここぞとばかりに納豆を食べられるだけ食べるのです!
まとめ
ニュージーランドの納豆事情についてのまとめ。
- 納豆は日本食材または一部のアジア食材屋さんで購入可能。
- 値段は3パックセットでNZ$2.30からNZ$4.00程度。
- 納豆は冷凍で売られている。
- 冷凍庫のスペースが限られていると収納にも一苦労。
- 納豆を食べるにはとにかく気を使う。
日本に住んでいるみなさん、納豆が気軽にお手頃な値段で食べられることはとても幸せだという事をお分かり頂けたでしょうか?
以上、ニュージーランドのリアル生活事情として納豆を食べることの大変さをお話ししました。