ニュージーランド公認会計士の認定プログラムには、必須学科課目として4つのテクニカルモジュールと、最終学科キャプストーンに合格する必要があります。
今回の記事では4つのテクニカルモジュールのうちに1つ、Audit and Assurance-監査と保証についてお話ししたいと思います。
ニュージーランド公認会計士認定プログラムについての記事はこちら。
このブログで取り上げるNZ公認会計士資格は、Chartered Accountants Australia & New Zealand(CAANZ)が主催するプログラムを通して取得する資格についてお話ししています。
公認会計士資格取得についての情報をまとめて公開した新しいウェブサイトを作成したのでこちらもぜひよろしくお願いします。
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Audit and Assurance-監査と保証 概要
Audit and Assurance-監査と保証(以下省略して”監査”とします)は、私が、このプログラムで一番最初に受講した課目です。
コース内容
監査コースでカバーされるのは主に以下のトピックです。
- リスクの特定
- 内部管理の評価
- 監査の計画と遂行
- 監査の完結と監査報告書の発行
- レビュー並びに保証業務の計画と遂行
- 問題解決・クリティカルシンキング・調査・分析等の主要能力の発達によるビジネス・プロフェッショナルスキルの促進
主なトピックは以上です。
これ以外でも、公認会計士という職務を遂行にするにあたっての倫理問題なども学ぶことができます。
ニュージーランドやオーストラリアの監査は、International Auditing and Assurance Standards Board(IAASB)、日本語で国際監査・保証基準審議会という団体が制定する国際監査基準(International Standards on Auditing – ISA) をもとに、各国で制定された基準に基づいて行われています。
CAANZの監査コースは、ISAをもとにして制定されたニュージーランドの監査基準(NZISA)を基づいています。
ちなみに、NZの監査基準はCAANZが管理しています。
コース構成
コース構成は、昨日もお話ししましたが、1課目12週間で終了するコースとなっています。
試験以外はすべてオンラインで提供されます(これ大事なのに言うの忘れてました)。
質問などは、掲示板や、直接メールすることで応答されます。
通常、第3・6・9週の終わりにオンラインの小テストがあります。多肢選択式の問題が10問で制限時間は60分です。ちなみに、小テストは必須ではありません。
ただ、最終試験は12週間に含まれておらず、通常13週目にあります。
最終試験は、大きな問題が4問、制限時間は3時間15分です。その内15分はリーディンタイムなので解答用紙に記入はできません。
テスト・試験はオープンブックなので、電子機器以外の資料は参照可です。
必要参考書
参考書として、CAANZが発行する、監査基準集が必要と言われていますが、結構買わない人は多いようです。
私は買いましたが、試験ではほとんど使いませんでしたし、基準のどの条項が当てはまるかを問われる問題は、倫理問題以外では試験では出題されませんでした。
合格点
オンラインの小テストは3つあり、合計で20点が割り振られます。
テスト1が6点、テスト2と3が7点ずつです。
最終試験は80点満点です。
3つの小テスト・最終試験合わせて、総合得点100点満点となっています。
このコースに合格するには、最低でも総合得点100点満点中50点を取る必要があります。加えて、最終試験では、半分の40点以上取る必要があります。
合格率
私が受けた期のその前の期(2015年の第2学期)の合格率は、87.1%でした。そして、最高得点は96.5点です。
私の得点
ちなみに、私の得点は、
- 小テスト-12点
- 試験-44点
で、合計56点でした・・・・全然いい点数とれませんでした。
まあ、でも合格したのでいいとします。
勉強時間
コースの開始時に週ごとの必要勉強時間が提示されます。
たいてい、一週間で10時間から15時間です。
もちろん、英語のレベルにもよりますが、NZ・オーストラリアの大学を卒業したレベルであれば、20時間もあれば足りると思います。
この課目は、とにかく読み物が多いです。
しかし、普通にちゃんと勉強すれば合格できます。
ちなみに、私の個人的な感想ですが、監査は白黒はっきりしないのであまり好きな分野ではありませんでした。
ちなみに私の友達は、2点足りなくて試験で落ちてしまい、再度試験を受ける必要がありました。
これは、どの教科でも当てはまりますが、得意な人はいい点数が取れる分野だと思います。
以上、ニュージーランド公認会計士・監査コースについてお話ししました。
お問い合わせがある方は、お気軽にどうぞ。
ニュージーランド公認会計士関連のまとめ記事もご参考にしてください。
それでは。