ニュージーランド公認会計士の認定プログラムには、必須学科課目として4つのテクニカルモジュールと、最終学科キャプストーンに合格する必要があります。
今回の記事では4つのテクニカルモジュールのうちに1つ、Management Accounting and Applied Finance - 管理会計と応用ファイナンス についてお話ししたいと思います。
ニュージーランド公認会計士認定プログラムについての記事はこちら。
このブログで取り上げるNZ公認会計士資格は、Chartered Accountants Australia & New Zealand(CAANZ)が主催するプログラムを通して取得する資格についてお話ししています。
公認会計士資格取得についての情報をまとめて公開した新しいウェブサイトを作成したのでこちらもぜひよろしくお願いします。
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Management Accounting and Applied Finance -管理会計と応用ファイナンス 概要
Management Accounting and Applied Finance - 管理会計と応用ファイナンス(以下省略して”管理会計”とします)は、私が、NZ公認会計士プログラムで2番目に受講した課目です。
コース内容
管理会計コースでは、予算・見通し・将来計画等を含む、主要なビジネスの問題を提示し、どのように、利害関係者に価値を与えるかを学びます。
管理会計でコースでカバーされるのは主に以下のトピックです。
- ビジネスのオペレーションの分析
- 活動基準原価計算(activity-based costing)と管理
- 歳入と歳出の管理
- パフォーマンス報告
- ストラテジーとストラテジック思考
- 予算と見通し
- キャッシュフローの見通し
- 運転資本の管理
- ビジネス計画
- 短期・中期財務管理
- ビジネスリスク
- 資本投資
- 価格設定
主なトピックは以上です。
これ以外でも、公認会計士という職務を遂行にするにあたっての倫理問題なども学ぶことができます。
アクティビティーは基本計算問題が多いのですが、セオリー問題あります。カバーされている内容は、実用的なものが多く、コスト管理につながるトピックが多いです。
コース構成
コース構成は、昨日もお話ししましたが、1課目12週間で終了するコースとなっています。
試験以外はすべてオンラインで提供されます。
質問は、掲示板や、直接メールすることで応答されます。
通常、第3・6・9週の終わりにオンラインの小テストがあります。多肢選択式の問題が10問で制限時間は60分です。ちなみに、小テストは必須ではありません。
最終試験は12週間に含まれておらず、通常13週目にあります。
最終試験は、大きな問題が4問、制限時間は3時間15分です。内、15分はリーディンタイムなので解答用紙に記入はできません。
テスト・試験はオープンブックなので、電子機器以外の資料は参照可です。
必要参考書
この課目に必要な教材は、コース開始前に届きます。それ以外の必要な参照文献はたいていオンラインでアクセス可能です。
合格点
オンラインの小テストは3つあり、合計で20点が割り振られます。
テスト1が6点、テスト2と3が7点ずつです。
最終試験は80点満点です。
3つの小テスト・最終試験合わせて、総合得点100点満点となっています。
このコースに合格するには、最低でも総合得点100点満点中50点を取る必要があります。加えて、最終試験では、半分の40点以上取る必要があります。
合格率
私が受けた期のその前の期(2015年の第3学期)の合格率は、70.4%でした。そして、最高得点は94.5点です。
私の得点
ちなみに、私の得点は、
- 小テスト-18点
- 試験-49点
で、合計67点でした・・・・監査コースの点数、56点よりも良かったので、進歩しました。
勉強時間
コースの開始時に週ごとの必要勉強時間が提示されます。
たいてい、一週間で10時間から15時間です。
もちろん、英語のレベルにもよりますが、NZ・オーストラリアの大学を卒業したレベルであれば、20時間もあれば足りると思います。
この課目は練習あるのみです。練習すれば、ちゃんと勉強すれば合格できます。
ちなみに、私の個人的な感想ですが、管理会計は、監査と比べてあんまり勉強に時間がかかりませんでした。(そのわりにあまりいい点数ではないので大したことは言えないですが。)
私の友達は管理会計はNZ公認会計士のテクニカルモジュールの中では一番簡単だと言っていました。
私的には、管理会計・タックスはあまり勉強が必要ありませんでした。
以上、ニュージーランド公認会計士・管理会計コースについてお話ししました。
ニュージーランド公認会計士関連のまとめ記事もご参考にしてください。
それでは。