ニュージーランド公認会計士必須課目 財務会計と報告-Financial Accounting

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ニュージーランド公認会計士の認定プログラムには、必須学科課目として4つのテクニカルモジュールと、最終学科キャプストーンに合格する必要があります。

今回の記事では4つのテクニカルモジュールのうちに1つ、Financial Accounting and Reporting-財務会計と報告についてお話ししたいと思います。

ニュージーランド公認会計士認定プログラムについての記事はこちら。

ニュージーランド公認会計士の資格を取得するには、まずニュージーランド公認会計士暫定メンバーになる必要があります。その後、5つの学科試験に合格、また3年間の実務経験の後にニュージーランド公認会計士の資格が取得できます。

このブログで取り上げるNZ公認会計士資格は、Chartered Accountants Australia & New Zealand(CAANZ)が主催するプログラムを通して取得する資格についてお話ししています。

公認会計士資格取得についての情報をまとめて公開した新しいウェブサイトを作成したのでこちらもぜひよろしくお願いします。

下のハイパーリンクかリンクカードをクリックするとウェブサイトに移動します。

ニュージーランド公認会計士資格取得応援ウェブサイト

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Financial Accounting and Reporting - 財務会計と報告 概要

Financial Accounting and Reporting - 財務会計と報告は、私が、NZ公認会計士プログラムで4つ目に受講した課目です。つまり最後のテクニカルモジュールです。

以下、財務会計と報告は”財務会計”とします。

コース内容

財務会計の精通した知識は会計士にとっての基礎です。

幅広い財務会計と報告状況下での財務諸表の準備、解釈と分析を学ぶことにより、会計士としてのキャリアの成功や進歩が望めます。

このコースは、財務報告の基礎となる骨組みや概要を理解し、会計基準や決定を参照した財務諸表を準備することを可能にします。

また、このコースは持っている知識を様々な現実的なシナリオに応用する実用的な機会を与えてくれます。

このコースは、財務報告の知識を高め、また幅広い、問題解決、クリティカルシンキング、リサーチと評価などのビジネススキルを構築します。

財務会計コースでカバーされるのは主に以下のトピックです。

  • 財務諸表の準備の仕方
  • 歳入について
  • 不動産、施設、機器について
  • 為替取引
  • 金融商品
  • 株式報酬・支払
  • 子会社の扱い
  • 適正価格の査定
  • 減損処理
  • 無形資産

主なトピックは以上です。財務会計コースでカバーされる内容は、他のテクニカルモジュールと比べとても多いです。はっきり言って、一番勉強が必要な課目です。

これ以外でも、公認会計士という職務を遂行にするにあたっての倫理問題なども学ぶことができます。

このコースも、アクティビティーは基本計算問題が多いです。きちんと内容を理解し、練習することが合格へつながります。

コース構成

コース構成は、昨日もお話ししましたが、1課目12週間で終了するコースとなっています。

試験以外はすべてオンラインで提供されます。

質問は、掲示板や、直接メールすることで応答されます。

通常、第3・6・9週の終わりにオンラインの小テストがあります。多肢選択式の問題が10問で制限時間は60分です。ちなみに、小テストは必須ではありません。

最終試験は12週間に含まれておらず、通常13週目にあります。

最終試験は、大きな問題が4問、制限時間は3時間15分です。内、15分はリーディンタイムなので解答用紙に記入はできません。

テスト・試験はオープンブックなので、電子機器以外の資料は参照可です。

必要参考書

この課目に必要な教材は、コース開始前に届きます。それ以外の必要な参照文献はたいていオンラインでアクセス可能です。

この課目は、必要参考書として、最新の国際会計基準の本が必要と言われています。

値段は、たしか135ドル程しましたが実際に試験で使用したのは、1・2回程度です。

オンラインで、最新の国際会計基準はアクセス出来るので、小テストはそれを利用すれば十分ですし、試験では必要な部分だけ印刷してもって行けるので、本を1冊買うかどうかは判断が必要です。

合格点

オンラインの小テストは3つあり、合計で20点が割り振られます。

テスト1が6点、テスト2と3が7点ずつです。

最終試験は80点満点です。

3つの小テスト・最終試験合わせて、総合得点100点満点となっています。

このコースに合格するには、最低でも総合得点100点満点中50点を取る必要があります。加えて、最終試験では、半分の40点以上取る必要があります。

合格率

私が受けた期のその前の期(2016年の第2学期)の合格率は、66.1%でした。そして、最高得点は97点です。

合格率は他の課目に比べて著しく低いですが、最高得点は高めです。

私の得点

ちなみに、私の得点は、

  • 小テスト-18点
  • 試験-67点

で、合計85点でした!

この課目でも、タックスと同じ賞を頂きました。

この賞は、その期に受験した、だいたい700人の中の上位5%に送られる賞で、ニュージーランドで、33人が受賞したそうです。

私は、その中でも10位だったので、特別にお祝いしてもらいました。

勉強時間

コースの開始時に週ごとの必要勉強時間が提示されます。

たいてい、一週間で10時間から15時間です。

もちろん、英語のレベルにもよりますが、NZ・オーストラリアの大学を卒業したレベルであれば、20時間もあれば足りると思います。

この課目は基本のルールを覚えること、例外に気を付けること、また、計算をちゃんとすることが大事です。

このコースは合格率が低く、私の聞いた話だと、4回も落ちた人がいるようです。

はっきり言って、なめてかかると落ちます。私がいい点数をとれたのは、ちゃんと勉強したのと、得意課目だったからだと思います。

以上、ニュージーランド公認会計士・財務会計についてお話ししました。

これで、テクニカルモジュール、4課目全てについてお話ししました。

この後は、最終課目キャプストーンです。

ニュージーランド公認会計士関連のまとめ記事もご参考にしてください。

ニュージーランド公認会計士資格取得の関連記事のまとめ記事です。ニュージーランド公認会計士プログラム費用や私がニュージーランド公認会計士になろうと思った理由についてもお話しています。

それでは。

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