ニュージーランドはイギリスの文化の影響を強く受けています。
また、移民の国なのでニュージーランドだけで食べられるニュージーランド伝統的料理というのはあまり多くありません。
しかし、ニュージーランドに来たらこれはぜひ食べてみてほしいという食べ物はいくつかあります。
フィッシュ アンド チップス(Fish and Chips)はその一つです。
この記事では、フィッシュ アンド チップスというニュージーランドの人が大好きな食べ物を紹介します。
フィッシュ アンド チップスとは
写真を見て頂くとわかりますが、フィッシュ アンド チップスは基本揚げ物です。
名前からわかる通り、フィッシュは魚で、衣をつけたものを油で揚げています。
チップスというのは日本で言うフライドポテトの事です。
フィッシュ アンド チップスはニュージーランドの人達に親しまれている食べ物ですが、この食文化は元々イギリスから伝えられたものです。
冒頭でもお話しした通り、ニュージーランドはイギリスの文化の影響を強く受けています。
そのため、ニュージーランドの西洋系の食事を提供しているレストランでは、ほとんど言っていいほどフィッシュ アンド チップスを提供しています。
使われる魚
フィッシュ アンド チップスに使われる魚は様々ですが、通常白身魚です。
もちろんお店によって用意している魚は違いますし、どこで注文するかによっては自分で選べないところもあります。
よく使われる魚は以下です:
- 鯛(Snapper)
- タラキヒ(Tarakihi)
- ホキ(Hoki)
- ホウボウ(Gurnard)
この他にも、アジ(Trevally)や、色々な種類のタラ(cod)、レモンフィッシュ(Lemonfish-小さいサメの一種)なども提供されています。
使われる衣
使われる衣もお店によりです。またお店によっては選べないところもあります。
大きく2種類あります。
- Battered(小麦粉と卵)
- Crumbed(パン粉)
Battered(バタードと読みます)は小麦粉を卵と水で溶いたものです。
お店によっては、小麦粉を卵と水で溶いたものに苦みと食感を加えるためにビールを入れるところもあります。
その場合は Beer Batteredと言われます。
Crumbedはパン粉を衣に使います。
しかし、日本みたいに粒が大きくサクサクのパン粉とはちょっと違い粒が細かいものが使用されています。
フィッシュ アンド チップスが食べれる場所
フィッシュ アンド チップスが食べれる場所についてお話します。
ニュージーランドでフィッシュ アンド チップスを提供している場所は、大きく分けて2つあります。
- レストラン、カフェ、パブ
- テイクアウェイショップ
食べる場所によってフィッシュ アンド チップスのスタイルや注文の仕方が違います。
フィッシュ アンド チップスが食べれる場所-レストラン、カフェ、パブ
フィッシュ アンド チップスが食べれる場所の1つは、レストラン、カフェ、パブです。(以下、レストラン等と表記します。)
レストラン等ではセットのメニューになっていて、だいたいお皿に1つに盛られて出てきます。上の画像のような感じです。
タルタルソースやトマトソース(ケチャップ)等も一緒についてきます。
お店によって異なりますが、魚とチップスの他にサラダがついているところがあります。
使われる魚もお店によって様々でお店側で決められますので、お客さんは通常選ぶことができません。
魚はその日の仕入れなどによって変わる所もあれば、いつも同じところもあります。
通常レストラン等で注文するときは、メニューにあるものを頼むだけです。これくださいと言うだけなので比較的簡単です。
値段もお店によりですが、安くて15ドルくらい、高くて30ドルくらいです。
ちなみに上の写真のフィッシュ アンド チップスは、20.50ドルです。
タルタルソースにはわさびが入っています。
フィッシュ アンド チップスが食べれる場所-テイクアウェイショップ
フィッシュ アンド チップスが食べれる場所の1つは、テイクアウェイショップです。
テイクアウェイとは、お持ち帰りの事で日本ではアメリカで使われる”テイクアウト”という言葉と同じです。
テイクアウェイショップでも店内で食事ができるところもあります。
しかし、レストランのような店内で落ち着いて食事の雰囲気ではないです。
テイクアウェイショップをあえてレストランと分けたのは理由があります。
テイクアウェイショップはセットメニューになっているところもあれば、魚、チップスを別々で頼むところもあります。
そのため、テイクアウェイショップでは注文の仕方が違います。
以下、注文の際の仕方について説明しています。
魚の種類・量を選ぶ
お店に行くと通常メニューは注文するカウンターの上や横に掲示されています。
通常メニュー表にどの魚がいくらと書かれています。
大きさは魚の種類によって様々ですが、鯛やタラキヒなどは半身です。
衣がついているので魚半身1枚でもお腹がいっぱいになります。
例えば、鯛を2枚注文したい場合は、”two snapper”という具合でオーダーします。
本来”2 pieces of snapper”が文法的に正しいですが、”two snappers”でもちゃんと通じます。
衣の種類を選ぶ
お店によって衣は選べるところ選べないところがあります。
だいたいどの魚がほしいか言うと、”Battered or crumbed?”と聞かれるのでどちらがいいか答えます。
もし、選べない場合は何も聞かれないと思います。その場合は、”Battered”で出てくると思います。
選べるのに指定しなかった場合も、”Battered”で出てくると思います。
Beer batteredかどうかは、記載されていない場合聞かないとわからないです。
もしかしたら、記載されなくても隠し味で使われているかもしれません。
チップスの種類・量を選ぶ
チップスにもお店により色々種類があります。
特に種類がない場合は普通のフライドポテトに塩がかかったものが出てくると思います。
量は、スクープ単位であらわされます。
1スクープの量もお店により違うようですが、一応規準としては1スクープは揚げられる前のチップスの量330グラムだそうです。
大人2人でも1スクープで全然足りると思います。
ソースは別売り
テイクアウェイショップでフィッシュ アンド チップスを注文した場合は、ソースが別売りの場合が多いです。
タルタルソースやトマトソースが必要な場合は別途購入が必要です。
通常カウンターそばの冷蔵庫に入っているのでそこから出してお金を払います。
もし見当たらない場合は注文の際に一緒にオーダーします。
その他のオプション
テイクアウェイのフィッシュ アンド チップスのお店ではその他の魚介類もオーダーできます。
お店によりますが、牡蠣(Oyster)、ホタテ(Scallop)、マッスル(Mussel)、イカリング(Squid ring)など色々あります。
あと、チップスのメニューに載っているかもしれないですが、パウアフリッター(Paua fritter)というアワビのかき揚げみたいなのもあるようです。
これらはお店で特別な決まりがない限り1つからでもオーダー出来ます。
値段と量
テイクアウェイショップのフィッシュ アンド チップスの値段はレストランと比べるとお得です。
量が多いので、レントラン等と同じ値段分注文したら全部食べられないと思います。
大人1人だったら、魚を1ピースにチップスを1スクープで十分お腹がいっぱいになると思います。
もし、魚を2ピースとチップス1スクープをオーダーしたらチップスは全部食べ切れないかもしれません。
実際の量と値段は下の写真を参考にしてください。
テイクアウェイショップのフィッシュ アンド チップスの写真
下の写真は、タラキヒを2ピース、チップスを1スクープ、ポテトフリッター(マッシュポテトを揚げたもの)を5枚の写真です。
紙の箱に入って出てくるのですが、大きさはだいたい横25センチ、縦20センチくらいです。
これでなんと、たったの14.5ドルです。
これを2人で食べましたが多すぎました。
最後に、テイクアウェイショップは旅行先だとどこのお店がいいかわからないと思いますが、その場合は地元の人に聞いてみるといいです。
まとめ
- フィッシュ アンド チップスは揚げた魚とフライドポテトの人気魚料理
- フィッシュ アンド チップスにはいろいろな白身魚が使われる。
- フィッシュ アンド チップスで使用される衣は小麦粉と卵の他にパン粉もある。
- フィッシュ アンド チップスはレストラン、カフェ、パブやテイクアウェイショップで注文できる。
- レストランやパブではセットメニューになっているので魚や衣は通常選択できない。
- テイクアウェイショップでは魚の種類や量、チップスの種類や量を決めて注文する。
- フィッシュ アンド チップスはテイクアウェイショップで注文した方が比較的安い。
以上、長くなりましたがニュージーランドの人気魚料理のフィッシュ アンド チップスについてお話しました。
それでは。