これからワーキングホリデーで英語圏の国に行くために英語を勉強しているけども「いったいどれくらいの英語力が必要なのだろう?」
そう考えている方のために今回の記事を書きました。
私の初めての海外体験は、21歳の時のワーキングホリデー(ワーホリ)で行ったオーストラリアのケアンズです。
海外生活はもうすぐ15年目になりますが、当時の私の英語力は日本の中学生レベルで、”How are you?”と聞かれても”How are you?”と聞き返すくらいひどかったのです。
正直、当時の私の英語レベルでも、ワーホリ生活はなんとかなりました。
しかし、限られたお金と時間を使って、ワーホリを思いっきり楽しみたいのであれば英語力はあるに越したことはありません!
楽しむために必要な英語のレベルや学習内容は、ワーホリの目的によって異なります。
この記事では、ワーホリを楽しむために必要な英語力を目的別にお話しします。
加えて、私が実際にしてしまった失敗談も合わせて紹介しますので、反面教師として参考にしてください!
あなたのワーホリの目的は?
一言でワーホリと言っても、やりたいことや目的は人それぞれですよね。
現地でたくさん英語を使って英語力を上げたい方、海外での仕事を経験してみたい方、都市を移動して国内色々な所を巡りたい方など様々です。
そこで、ワーホリの主な目的として以下の3つを挙げました。
- 英語を上達させる
- 仕事をする
- 旅をする
それではこの3つの目的ごとに、ワーホリを楽しむために必要な英語力と、どういう点に気をつけて英語の勉強をしたらいいかをお話しします。
英語の上達が目的の場合
せっかくワーホリに行くのだから「英語力を上げて日本に戻って来たい」と、英語上達を目的にしている方が多いのではないでしょうか。
しかし、なかには「ワーホリに行けば自然と英語力は上がるんじゃないの?」と思っている方も。
それは、必ずしも正解ではありません。
英語の基礎ができていない状態で、実践から英語を習得しようとしても、決まったフレーズなどは身に付きますが、自分が言いたいことが口から勝手に出てくるレベルには到達しません。
ピアノで例えるなら「猫踏んじゃった」は弾けるようになったけど、楽譜を読んで他の曲を自由自在に演奏することはできないような状態です。
そのため、私はワーホリに行く前の英語の勉強が現地での英語力の伸び具合を大きく左右すると考えています。
もし、私のように英語力初級レベルでワーホリに行った場合、たくさんの知らない単語・フレーズ・文法に現地で出会うでしょう。
もちろん、それらを全て覚えることができれば英語力があがります。
しかし、現実的にワーホリをしている間に集中して暗記などの勉強に費やす時間を取ることは難しいです。
時間が取れたとしても、せっかく海外にいるのに1人でこもって勉強ばかりしていてはもったいないですよね。
海外には日本では会えない人達がたくさんいるのだから、色々な出会いを楽しみましょう。
そして、日本では見れない景色をたくさん見に行ってください。
使える単語・フレーズの暗記、文法の習得などは、はっきり言って日本でもできます。
むしろ日本の方が環境も整っているため、集中して勉強しやすいです。
現地では腕試しと発音などの微調整をするつもりで、日本でたくさん英語を身に付けてから出発することをおすすめします。
現地に行けばなんとかなるというスタンスはあまりおすすめしません。
仕事が目的の場合
ワーホリのビザの場合、短期でしか働くことができないため、現地の会社で正社員として採用されることは難しいでしょう。
しかし、レストランなどのホスピタリティー系や、観光業、留学サポートなどであれば短期でも雇ってもらえる場合が多いです。
また、業務の大半が日本語で、英語は少ししか使わない職業も多くあります。
日本食レストランでは、お客さんに対しては英語で話し、スタッフに対しては日本語で話すというところが多いです。
上記で挙げたような仕事で使う英語は決まり文句が多く、業務をしている間に徐々に身に付けることはそれほど難しくないため、日本での準備は絶対に必要というわけではありません。
また、仕事で使う英語は業務中に繰り返し使うため、慣れるとその後は自然に口から出てきます。
私は、ワーホリ時代にツアーガイドとして働いていた時、英語を使って電話でツアーの予約をしていました。
最初はどういう英語を使えばいいかわかりませんでしたが、先輩の受け答えを聞いて覚え、その後ツアーガイドの仕事で使う英語に関してはそれほど苦労しませんでした。
もし、心配であれば、現地でしたい仕事に必要な英語を日本で身に付けてから行ってもいいですが、仕事で使う英語を習得するというよりも、仕事とプライベートを充実させるために必要な英語の基礎をしっかり身に付けてから出発することをおすすめします。
しかし、現地で就職先を本気で探そうと考えている場合は別です。
ワーホリビザが切れた後もその国に残るために就労ビザのサポートしてくれる就職先をさがすのであれば、英語力は強みになるので出来るだけ身に付けておいた方がいいですね。
旅が目的の場合
ワーホリ中の短期の旅行の場合、英語を使って行き先をたずねたりする機会はあまり少ないです。
しかし、日程などを固定せずに色々な所を見て周るラウンドなど、長期の旅をしようと思っている方は、宿泊先やバスのチケットを手配したりと色々と英語を使う機会があります。
また、バックパッカーなどの格安宿に滞在すると、相部屋でキッチンも共同なので他の国からの旅行者と会話する機会が多くあるでしょう。
日本で出来る準備としては、以下の英語を事前に身に付けることをおすすめします。
- 旅行中の緊急時や困った時に必要な英語、またはいつでも取り出せるメモを用意する。
- 宿・バス・電車のチケットの手配に必要な英語
- 目的地への行き方をたずねる時に必要な英語
上記の他、ある程度の英語力を身に付けてから出発した方が、他の旅行者と会話を楽しむことができるため旅が一層楽しくなるはずです。
私の失敗談
冒頭でお話ししましたが、私は英語力がとても低い状態でワーホリに出発しました。
今でこそ、英語を使って仕事を出来るレベルになりましたが、昔は語彙力もなく、発音も文法もめちゃくちゃでした。
ワーホリに出発する前には、留学エージェントの無料英会話に数回行ったくらいで、これと言って勉強と呼べるような事はしていませんでした。
それは、「たぶん現地に行ったら英語はなんとかなるだろう」と思っていたからです。
正直、なんとかなりました。
しかし、そのぶん貴重な時間とお金を使ったのです。
ワーホリ中に語学学校に通う期間は通常だと12週間程度ですが、私はワーホリ中に12週間の語学学校に2回、つまり計24週間通いました。
最初の学校には日本人の生徒が多く、そのため授業中以外には英語を使う機会が少なかったこともあって、英語力はほとんど伸びなかったのです。
これではダメだと思い、きちんと英語力を伸ばすために学校に通い直そうと決断しました。
その次の語学学校では、日本人が少なくヨーロッパ人が多い学校を選び、その間は単語を中心に英語を毎日暗記・勉強したのです。
語学学校の料金は、当時週300ドル程度(日本円で25,000円程度)だったのでかなり痛い出費でした。
また、1年間のワーホリのうちの24週間というかなり貴重な時間を英語勉強に費やしたのです。
もし、私が日本でもっと英語の勉強をして来ていれば、この24週間と授業料を他の事に使う事ができました。
日本にはたくさんの教材や参考書がお手頃な価格で売っているので、それらを利用して効率よく勉強することもできます。
これからワーホリに出発されるみなさんは、私のような失敗はしないようにしてください。
まとめ
ワーホリを楽しむために必要な英語力について目的別にまとめました。
- 英語の上達が目的であれば、日本で単語・フレーズ・文法を出来る限り習得してから出発する。
- 仕事が目的の場合は事前の英語学習はそれほどいらないが、プライベートも充実させるために英語の基礎はきちんと身に付けてから出発する。
- 旅が目的の場合、緊急時や旅先で困った時のための英語を身に付け、また、旅先で出会った人達との会話のために英語の基礎を身に付けてから出発する。
つまり、どんな目的であれ、ワーホリを楽しむためには基礎の英語力は身に付けておきましょう!
以上、英語圏にワーホリに行かれる方が現地で楽しむために必要な英語力についてお話ししました。
これからワーホリに行かれる方の参考になりましたらうれしいです。
何かご質問等がありましたらお気軽にお問い合わせ下さい!