2018年になって早くも、もうすぐ1ヵ月が過ぎようとしています。
みなさんそれぞれ2018年をどのような年にしたいかを決められ、それに向かってがんばっているところではないでしょうか?
中には、今年こそは新しいことにチャレンジしたい、または、もうすでに海外留学や移住を計画している方々もいらっしゃるかと思います。
私は、海外に移り住んで14年目になりますが、現在は完全にニュージーランドに生活の拠点をおいています。
現在は、ニュージーランドで会計士として働いていますが、海外に移住してから本当に色々なことがありました。
今日からはちょこちょこと、海外生活に関するエッセイを書いていきたいと思います。
今回の記事では、海外生活で仕事に関するメリット、デメリットをオーストラリア、ニュージーランドに住んだ経験をもとにお話ししたいと思います。
海外に住むという事 - 仕事編
オーストラリア、ニュージーランドは比較的治安もいいですし先進国です。
日本ほど便利ではないですが、すごく不便というわけでもありません。
日本を出て海外に移住するという事は、新しい土地で人生を再スタートさせることです。
海外で仕事するという事にはいいこともありますが、大変なこともあります。
海外で暮らすメリット-仕事編
ストレスが少ない
日本は何かとストレスが溜まりやすい国です。
社会のルール、組織のルール、コミュニティルールなど色々な規制があり、またみなさんそれをちゃんと守ろうと生活されています。
ちゃんと社会のルールに適応できないと、不適合者や常識がない人とみなされてしまいます。
それに比べて、オーストラリア、ニュージーランドではいいところは、人の目をあまり気にしなくてもいいという事です。
オーストラリア、ニュージーランドの街を歩いていると本当に色々な人を見かけます。
これは職場でも同じです。
こんな格好して街歩けない、とか、すっぴんで街歩いたら笑われるという事はないのです。
もちろんマナーがないわけではないですが、最低限のビジネスの身だしなみであれば常にビシッとしている必要はないと思っているのでいつも気を張っている必要がありません。
自由・時間が多い
1日に与えられた時間は24時間と何人にも平等です。
可能であれば自分が自由に使える時間や、家族、恋人、友人などと一緒に過ごせる時間をたくさん持ちたいものです。
日本は、もちろん職場や働き方にもよりますが、仕事に関連して使われる時間が多いと思います。
オーストラリア、ニュージーランドでも通常労働時間は、週37時間から40時間です。
そのため、1日8時間程は仕事の時間があります。
ローカルの職場の場合、仕事の勤務時間以外の会社の飲み会はありません。
また、残業もほとんどの職場でありません。
ちゃんと仕事してもその日のうちに終わらなかったら次の日にやればいい、といスタンスです。
しかし、海外の日系の職場だとちょっと勝手が違うので残業があったり、飲み会があったりします。
通勤にかかる時間も住む場所によってはあまり時間がかかりません。
私は車通勤で家から職場のデスクまで早くて15分で着きます。
オーストラリア、ニュージーランドでは満員電車に長時間乗ることはほとんどありません。
職場での失敗・上司の指導
オーストラリア、ニュージーランドのローカルの職場の上司は怒鳴ったりしません。
もちろん職場や上司にもよります。
しかし、オーストラリア、ニュージーランドのきちんとした組織で働く場合、雇用者のメンタルヘルスについてもとても気を使った職場を作ろうとした取り組みがあります。
これはコンプライアンスの面からも重要なのですが、うつなどの精神的な問題を減らすような雇用者が働きやすい職場作りをしています。
そのため上司は色々な場面で部下をサポートしてくれます。
小さな会社などでは違うかもしれませんが、感情的になって怒鳴ってくる上司はほとんどいません。
有給がとりやすい
オーストラリア、ニュージーランドのローカルの職場では、有給が取りやすいです。
もちろん、ポジションや職場にもよりますが、基本有給がある限りほぼいつでも取れます。
他の職場の人に、こんなに忙しいのに有休なんかとって・・・と言われることはまずないです。
職場のコミュニケーション
職場でのコミュニケーションも日本とは違います。
日本では、基本仕事に関係すること以外は仕事中に話したりしないと思います。
しかし、オーストラリア、ニュージーランドのローカルの職場では、ちょっとした会話はコミュニケーションの一環なのでうるさく私語禁止!とは言われません。
私の職場の場合は、逆に上司が仕事に全然関係のないことを話に来るくらいです。
もちろん、私語ばかりで仕事をしていなければ上司からいい評価は受けませんが、少しであれば問題ないです。
職場の飲み会があまりないので、通常職場で勤務中か休憩中でしかコミュニケーションを取って関係を深めることができないためかもしれません。
転職しやすい
オーストラリア、ニュージーランドでは、1つに職場に長くとどまる人は多くなく、だいたいの人が生涯に何度か転職を繰り返します。
あまりにも働いていた期間が短いと印象は良くないですが、転職をした方が同じ職場に同じ年数いるよりは高い給料がもらえるので、そのために転職する人も多いです。
海外で暮らすデメリットや問題 - 仕事編
言葉の壁
海外に住むにあたって言葉の壁はいつまでも付きまといます。
純日本人はどんなに頑張っても英語のネイティブスピーカーと全く同じように英語を扱う事が難しいです。
英語力のレベルで就ける仕事も限られることもよくあります。
英語力の問題で、もし日本にいたら就かないような仕事に就くこともあるかもしれません。
しかし、海外でどんな仕事を選ぶかそれは人それぞれです。
たとえば、日本でとても責任のある高収入の仕事をしていたけども、ニュージーランドでは責任が重くないけど生活に困らない給料をもらえる仕事が自分に合っている人もいます。
重要なのは何を望むかだと思います。
成功、収入、ライフスタイル、家族との時間、やりがいなど様々だと思います。
仕事においての成功が人生で重要かどうかは人それぞれです。
私の場合は、日本人であること、英語が母国語でないことを理由に出来るだけ自分の能力を限りたくなかったので、ニュージーランドで勉強し会計学の学士号の資格を取りました。
現地での資格は、現地での就職につながります。
オーストラリア、ニュージーランドの人達は現地の学校を出て、職種によっては資格を持っています。
そのため、現地の人達と少しでも近い土俵で競うには現地の資格、また、業務をこなすのに支障がない程度の英語力が必要になります。
実際に、私のまわりでもオーストラリア、ニュージーランドで勉強し資格を取って自分の就きたい仕事に就いて充実した生活を送っています。
また、資格があれば就職にも有利ですし、完璧とは程遠い英語力も仕事のスキルでカバーできます。
日本の資格が使えない
日本で資格を持っていても、オーストラリア、ニュージーランドでは認められない資格の場合があります。
そのため、オーストラリアやニュージーランドで資格が必要な職種で、日本の資格がそのまま使えない場合、同じ仕事に就くには現地で資格を取りなおす必要があります。
そのため、海外で日本で働いていた時と同じ収入レベルに到達するには時間がかかります。
職場でのコミュニケーション
日本では、一緒にご飯を食べに行ったり、飲みに行ったりする友達や知り合いを職場を通じて作ることもあると思います。
しかし、上記でもお話しした通り、オーストラリア、ニュージーランドの人達は職場の人達をプライベートを過ごすよりも家族との時間を大切にします。
そのため、職場以外の外食や飲み会などは積極的にしようとしません。
もし、職場以外に友達があまりいないと孤独を感じるかもしれません。
しかし、海外の日系の職場だとプライベートなどでも食事をしたり、お酒を飲んだりするのでいい仲間ができるかもしれません。
共通の話題
オーストラリア、ニュージーランドの人と一括りにしてもいろいろな人が住んでいます。
アジア系の人達なら、食生活や文化が近いのでいろいろと話がしやすいです。
ヨーロッパ系の人達は、食生活や文化に違いが多く、また、職場ではあまりプレイべートな話をしない人も多いので何を話したらいいかわからなくなることがあります。
また、聞いていいこと、聞くと嫌がられることも日本の文化と違うので気を使います。
最後に
海外移住を考えられている人は、まずどんな生活をしたいか、なぜ海外に行きたいかを明確にする。
そして、それによって働く場所を決められたらいいのではないかと思います。
海外で自分の就きたい仕事に就くというのは簡単な事ではありません。
日本でも誰でも自分の好きな職種についているわけではないと思います。
海外で就ける職業の選択肢を増やすためには、英語力、現地の資格、若しくは国際資格、経験です。
人生において仕事は大事でない人はご自身のライフスタイルのあった仕事を探されるといいと思います。
なかには英語力ゼロでニュージーランドに移住したという強者もいます。
以下の本もぜひ参考にしてみて下さい。
以上、かなり長くなってしまったのですが、海外で働くことについてのエッセイでした。
それでは。