先日、日本の運転免許証を書き換えてニュージーランドの運転免許証を取得する方法をお話ししました。
日本の運転免許証を書き換えてニュージーランドの運転免許証を入手するためには、日本の有効な免許証を2年間以上保持している必要があります。
また、日本の免許証の有効期限が1年以上ある必要があります。
もし、何らかの理由でこれらの条件を満たす日本の運転免許証を所持していない場合、日本の免許証なしで、ニュージーランドで自動車の運転免許証を入手することができます。
ニュージーランドの運転免許試験も日本と同じく学課と実技の試験に合格する必要があります。
今回の記事では、ニュージーランドで車(Car)の免許の取得するための方法についてお話しします。
先日の関連記事はこちらを参考にしてください。
https://haruo-nz.com/nz-life/converting-drivers-licence/
ニュージーランドの運転免許証の取得方法
ニュージーランドの自動車の運転免許証には3つのレベルがあります。
- ラーナーライセンス(Learner Licence )
- 制限付きライセンス(Restricted Licence)
- フルライセンス(Full Licence)
ラーナーライセンス、制限付きライセンスを取得した後にフルライセンスを入手することができます。
年齢によりますが、免許がない状態からフルライセンスを取得するまでには最短で9カ月間かかります。しかし、フルライセンスを取得する前でも公道での運転が条件付きで可能です。
ラーナーライセンス
ラーナーライセンスは、一番最初に取得が必要なライセンスです。
ラーナーライセンスを取得することのできる最低年齢は16歳からです。
ラーナーライセンスを取得するためには、学課テストに合格する必要があります。
学課テストを受けるために必要な手続き・書類は以下です。
- 申込書
- 身分証明書(英語)
- 試験場で視力テストに合格する
- 試験場で免許用の写真を撮る、サインをする
- 申し込みと学科試験料金を支払う(申し込み料金$48.20 / 学科試験料金 $45.70(2018年2月現在))
上記を試験会場に持って行き、学科試験の予約をします。
空席状況によってはその場で試験という事にもなるので、申し込み時点で学課試験が受けられるようにしておいた方がいいと思います。
学科試験は、全部で35問です。
多肢選択式で、コンピュータを使って受験します。
合格点数は35問中32問です。
学科試験を申し込み日と別に受験する場合は、早めに試験会場に到着するようにしましょう。また、身分証明書を持参しましょう。
ラーナーライセンスで運転できる条件
学科試験に合格するとラーナーライセンスを取得できます。
ラーナーライセンス所持者は、公道で運転をすることができます。
しかし、そのためにはいくつかの条件があります。
ラーナーライセンスで運転ができる条件は以下です:
- 監督者(NZの自動車免許のフルライセンスを2年以上所持している人)が常に同乗する
- 必ず、ラーナーサイン(learner (L) plates )を車の前後に掲示する
- 他の同乗者を同乗させる場合は、監督者の許可が必要
もしも、ラーナーライセンスで許可されている条件以上の運転をした場合は罰金や免許停止などの措置を取られる場合があります。
また、自動車ライセンスで運転することのできるサイズのオートバイ(50cc以下)を運転する場合、ラーナーライセンスでは、午後10時から午前5時までは運転することができません。また、同乗者を乗せて運転することはできません。
制限付きライセンス
制限付きライセンスは、2段階目に取得が必要なライセンスです。
制限付きライセンスを取得することのできる最低年齢は16歳と6カ月からです。
また、ラーナーライセンスを半年以上保持している必要があります。
制限付きライセンスを取得するためには、実技テストに合格する必要があります。
実技テストを受けるために必要な手続き・書類は以下です。
- 申込書
- 身分証明書(英語)
- 試験場で視力テストに合格する
- 試験場で免許用の写真を撮る、サインをする
- 申し込みと学科試験料金を支払う(申し込み料金$48.20 / 試験料金 $86.60(2018年2月現在))
実技テストの申し込みは、オンライン、または、受付機関で申し込むことができます。
受付機関での申し込みの場合、手続きには最低30分はかかります。
上記の他に、運転に支障をきたしかねない持病などを持っている場合は健康診断書が必要になる場合もあります。
申し込みと支払いは同時に行う必要があります。
実技テスト
実技テストは最低30分はかかります(通常は45分程)。実技テストに使用する車は受験者が用意します。
当日は早めに試験会場に到着するようにしましょう。
実技テストを受験する際に重要なポイント
- ラーナーライセンスを持って行く
- ラーナーサイン( L plates)を持って行く
- 実技テストに使用する車は自動車登録(current licence (rego))と warrant of fitness (WoF-※)を有している
- 実技テストに使用する車がディーゼルの場合、road user charges (RUC)のラベルが有効なである
- 実技テストを受験するのに十分な量のガソリンが入っている
- 助手席が整理整頓されている
実技テストに合格するまでは、ラーナーライセンス所持のままなので、実技テストの試験を受けに向かう途中は監督者が同乗している必要があります。
※WoFとは、ニュージーランドの車検の事です。公認のWoFの検査機関を利用した車のチェックが必要です。
制限付きライセンスで運転できる条件
制限付きライセンスで運転ができる条件は以下です:
- 午前5時~午後10時の間は一人で運転可能
- 午後10時~午前5時の間の運転は、監督者の同乗が必要
- もし、監督者が同乗していない場合、以下に当てはまるの同乗者を同乗させることができるー※※
- 配偶者・パートナー
- 扶養家族
- 両親・後見人
- 同居している親戚
- 介護人
もし、実技テストを受験した時の車がオートマチック車の場合、取得できるライセンスはオートマチック自動車限定になります。
※※ー 同乗者について詳しくは、NZ交通局の原文を参考してください➡ Restricted licence conditions | NZ Transport Agency
フルライセンス
フルライセンスは、ニュージーランドの運転免許証取得の最終段階です。
フルライセンスを取得することのできる最低年齢は18歳からです。
特別なテストを受けた場合は、17歳と6カ月からフルライセンスを所持することもできます。
(特別なテストについては、以下のページを参考にしてください。Advanced driving course | NZ Transport Agency )
また、フルライセンスを取得する場合の制限付きライセンスの必要所持期間は以下です。
- 受験者が25歳以下の場合:制限付きライセンスを最低18ヵ月間所持する必要がある(特別なテストを受けた場合は最低12か月間)
- 受験者が25歳以上の場合:制限付きライセンスを最低6ヵ月間所持する必要がある(特別なテストを受けた場合は最低3か月間)
フルライセンスを取得するためには、最終実技テストに合格する必要があります。
最終実技テストを受けるために必要な手続き・書類は以下です。
- 申込書
- 身分証明書(英語)
- 試験場で視力テストに合格する
- 試験場で免許用の写真撮るとサインをする
- 申し込みと学科試験料金を支払う(申し込み料金$49.60 / 試験料金 $59.90(2018年2月現在))
- 特別なテストを受けた場合、その証明書
実技テストの申し込みは、オンライン、または、受付機関で申し込むことができます。
申し込みと支払いは同時に行う必要があります。
最終実技テストは通常最低30分はかかります。実技テストに使用する車は受験者が用意します。(使用する車の条件は制限付きライセンスの実技試験の部分を参考にしてください)
最終実技試験に合格すると晴れてフルライセンスを入手することができます。
つまり、ラーナーライセンスや制限付きライセンスで必要だった運転可能な条件の制限がなくなります。
もちろん、フルライセンスにも飲酒運転等に関するルールが適用されます。
飲酒した場合の運転に関しての記事はこちらを参考にしてください。
最後に
今回の記事は、ニュージーランド交通局のウェブサイトを参考に書きました。詳しくは以下のページを参考にしてください。
以上の説明を読んで気付かれたと思いますが、ニュージーランドでは日本のように自動車教習所に行く必要はありません。
民間のドライビングスクールで運転を勉強することもできますが、強制ではないので、家族が運転を教えても問題ありません。
また、日本と比べると遥かに申請料や試験料が安いことにも驚きます。
以上、ニュージーランドの運転免許証を一から入手する方法についてお話ししました。
先日の関連記事はこちらを参考にしてください。
https://haruo-nz.com/nz-life/converting-drivers-licence/
それでは。