医療費や言葉の心配などがあるため海外での健康トラブルはできるだけ避けたいものです。
持病を持っているなど特別な事情がある方は、海外滞在期間に必要な分の医薬品などを日本で準備されるでしょう。
それとは別に、歯と目の健康に関しては海外でトラブルが起きないよう、日本で予防や対策をしてから出発されることをおすすめします。
私はオーストラリアに6年半住んだ後ニュージーランドに移り住んで8年目になりますが、今でも日本の歯医者さんにお世話になることがあります。
ニュージーランドとオーストラリアでは、歯と目に関しては専門医に診てもらう必要があり治療費がとても高額なためです。
費用に関しては海外旅行保険などでカバーできる場合もありますが、健康トラブルは起きないに越したことはありません。
今回の記事では、海外に出発する前に日本で準備しておくことをおすすめする歯と目の健康に関する事や物について、ニュージーランドとオーストラリアでの私の経験・失敗談を含めてお話しします。
歯の健康
歯のトラブルは日常生活にも影響するので歯の健康はとても大事ですよね。
上記でも触れましたがニュージーランドとオーストラリアは歯の治療費がとても高額なのです。
というのも、ニュージーランドとオーストラリアでは18歳未満の子供は治療費が無料(一部の歯医者さんを除く)なのですが、大人は基本全額負担です。
私がニュージーランドとオーストラリアにいる間に現地の歯医者さんに掛かったのはほんの数回だけですが、そのうち一回は奥歯の根の再治療が必要だった時でした。
日本出発前に根の治療をした奥歯の根周辺に炎症が見つかり、ニュージーランドで再度治療が必要になってしまったのです。
ニュージーランドで少し複雑な根の治療する場合、一般の歯医者さんでは治療できないことがあります。
専門医を紹介してもらい治療費の見積もりをもらいました。
その値段はなんと約2,500NZドル、日本円にして約19万円です!
これだけ費用がかかるのであれば、里帰りする往復航空券の料金を含めても、日本で治療するのと金額はほとんど変わりません。
一応、治療前に日本の掛かりつけの歯医者さんにも相談してみたのですが、歯の根の治療は数カ月かかることがあるので現地でした方がいいとすすめられました。
そのため、日本での治療は断念しニュージーランドで治療したのです。
奥歯の根の再々治療
日本行き往復航空券の値段よりも高い料金を払ったにもかかわらず、同じ歯の根の治療が再度必要になってしまいました。
今回も日本の歯医者さんに相談してみましたが、やはり長く時間がかかるかもしれないから現地で治療した方がいいと。
まだ治療が終わっていませんが、今のところ今回の治療に関連して払った代金は以下です。
- 一般の歯医者さんでの相談:70NZドル(日本円で約5,400円)
- 専門医でレントゲン撮影と最初の相談:160NZドル(日本円で約12,400円)
- 歯の根の治療1回目:250NZドル(日本円で約19,300円)
もうすでに4万円近く払っています。
審美治療はもっと高い
虫歯などの緊急を要す治療ではなく、歯並びや白さなど歯の見た目に関する「審美治療」に関しても、海外に長期滞在する予定なのであれば日本での治療をおすすめします。
私の上の前歯4本と下の前歯4本は差し歯(クラウン)で、日本の歯医者さんで付けてもらったものです。
最初に付けてもらったのは保健の適用内の差し歯なので、あまり見た目に満足していなく直したいと思っていました。
そこでニュージーランドの審美歯科医さんを紹介してもらい料金の見積もりをもらいに行ったのですが。。。
なんと、驚きの値段!
上の前歯計4本の差し歯の作り直しは約9,000NZドル、日本円にして約70万円でした。
審美治療は日本でも高額ですが、それにしてもこの値段にはびっくりしました。
結局、日本帰国時に日本の歯医者さんで上の4本は保険適用外、下の4本は保険適用内の差し歯に変えてもらい治療費は40万円程で済んだのです。
このように、ニュージーランドやオーストラリアで歯の治療をする場合かなり高額な料金がかかることがあります。
海外に出発する前には虫歯は全部治療し、可能であれば親知らずは全部抜いてから日本を出発されることをお勧めします。
歯の衛生に関するものも日本から持って行った方がいい
ニュージーランド、オーストラリアの歯ブラシの先の部分は日本の物と比べると大きめで毛先があまり細かくないです。
上の写真の上の歯ブラシがニュージーランドのもので、下の歯ブラシが日本のものです。
大きい歯ブラシだと奥歯のあたりがとても磨きづらいので、私は日本で買ってきた歯ブラシを使っています。
また、歯間ブラシ・糸ようじなどのデンタルフロスはニュージーランド、オーストラリアで購入も可能ですが値段がかなり高めで3倍以上するものもあります。
荷物に余裕があるのであれば、日本から持ってきた方が節約になりますね。
目の健康
目の健康も快適な海外生活を送るためには大切なことです。
もし、眼鏡やコンタクトレンズが日々の生活に必要な場合、自分に合ったものを日本で必要な分準備してから出発しましょう。
今ではニュージーランドやオーストラリアでもオンラインで手軽にコンタクトレンズが買えるようになりました。
しかし、日本で使っているものと同じものが買えないかもしれないので、できる限り日本から持って来た方がいいですね。
コンタクトレンズに関するトラブル
ここで少し、私の海外出発前の準備が不十分+ガサツさが原因の失敗談をお話しします。
私は日本に住んでいた時コンタクトレンズを使っていました。
オーストラリアに行ってすぐは、日本から持って来たコンタクトレンズを使っていたのですが、使いきった後はオーストラリアで購入したコンタクトレンズを使用。
当時、オーストラリアで購入したコンタクトレンズは日本のコンタクトレンズよりも質が良くないわりに値段が高く、できるだけコンタクトレンズにお金を使いたくなかった私。
「コンタクトレンズは1日用も1ヵ月用も変わらないでしょ。」
私は1日用のコンタクトレンズを何週間ならまだしも、何カ月も使っていたのです。。。
しかも、ガサツな私はコンタクトレンズを外した後保存液に付けるだけできちんと洗わず、付けたまま仮眠を取ったりもしていました。
そんなある日のこと。。。
「なにこれ、光が異常にまぶしい。蛍光灯でさえまぶしい!」
目が光に敏感になり涙が止まらなくなってしまいます。
当時オーストラリアでツアーガイドをしていて外にいることが多く、こんな目では仕事になりません。
一般の医療センターで紹介状を書いてもらい、目の専門医へ。
どうやら日々のガサツさが積もりに積もってついに黒目の部分に傷がついてしまったようです。
コンタクトレンズなんて付けられる状態ではなく、眼鏡をかけて生活をしていました。
その数カ月後、日本に帰国した際にコンタクトレンズを買うため視力を測ってもらおうと眼科に行ったのですが。。。
お医者さんに「目に無数の傷がついていて視力を測れる状態ではありません」と言われてしまったのです。
結局コンタクトレンズを作れなかったのでしばらく眼鏡生活でした。
その後、何度かコンタクトレンズを付けられるか試してみたのですが、付けて数時間すると目が赤くなりもうコンタクトレンズは付ける事のできない目になってしまったのです。
私のような失敗をする人はごくまれだと思いますが、みなさん目は大事にしてください。
そのためにも、自分の目にあったコンタクトレンズを日本から必要な分持って来られることをお勧めします。
また、コンタクトレンズの使用は説明書通りに行ってくださいね。
レーシック施術も日本の方が安い
上記でお話しした通り、私はコンタクトレンズのトラブルにより眼鏡生活を送っていました。
オーストラリアは日差しが強く眼鏡だとサングラスがかけられずとても不便でした。
そこで、私はレーシック施術をしようと考え始めます。
周囲の人に聞いてみると日本に一時帰国してレーシックをした人が多く、みんな品川近視クリニックでレーシックの施術をしたと。
オーストラリアでレーシックをしたという人は、施術の料金が7,000AUドル程(日本円で56万円程)かかったとのこと。(15年くらい前の料金です。)
品川近視クリニックについて調べてみると症例数がとても多く、有名人を含むたくさんの人がそこで施術を受けたことがわかりました。
数人の知り合いが品川近視クリニックでレーシックの施術を受けたということや、ホームページに掲載されている施術代もそれほど高くないことから、私も日本に一時帰国をした際に品川近視クリニックでレーシックの施術を受けました。
[su_button url=”https://www.shinagawa-lasik.com/” target=”blank” background=”#5FB3F5″ size=”6″ center=”yes”]品川近視クリニックの公式サイト[/su_button]
施術が終わって数十分後には眼鏡なしでもとても良く見えるようになり、それからは眼鏡・コンタクトレンズなしの生活を送っています。
裸眼で生活できる快適さを実感し、レーシック施術をした後は「もっと早くしておけばよかった」と後悔したほどです。
施術にかかった料金は交通費支給や紹介料の割引を差し引いて13万円程。
ちなみに、数年前にパートナーがニュージーランドでレーシックの施術をしたのですが、約5,000NZドル(日本円で37万円程)かかりました。
もしレーシックをするなら日本でした方が費用は大きく抑えられますね。
帰国時の短期間にレーシック施術可能のクリニックもありますが、目の事なので心配な方は日本から出発する前に余裕を持って施術されることをお勧めします。
もちろんレーシック施術は絶対に必要な事ではないですが、眼鏡・コンタクトレンズがわずらわしいという方は検討してみて下さい。
コンタクトレンズを使っている人は節約にもなりますし、持って行く荷物も少なくすることができます。
まとめ
歯と目の健康に関することで海外へ出発する前に日本で準備しておいた方がいいことについてまとめました。
- 虫歯の治療や親知らずの抜歯は可能なかぎり日本でする。
- 審美治療が必要であれば日本で。
- 歯ブラシ・歯間ブラシ・デンタルフロスも日本で買った方がお得。
- 眼鏡・コンタクトレンズは自分に合ったものを日本から持参。
- レーシック施術をするなら日本で。
以上、海外に出発する前に日本で準備しておくことをおすすめする歯と目の健康に関する事や物についてお話ししました。
ご不明な点やご質問がありましたらお気軽にお問い合わせ下さい☆