本日は海外生活エッセイの日です。
今回は、海外生活の孤独と猫についてお話しします。
海外生活の孤独と猫
私は、ニュージーランドに移住して約7年程になります。
その前は、オーストラリアに住んでいました。
オーストラリアからニュージーランドに移住した理由はパートナーです。
パートナーとはオーストラリアのブリスベンで出会いました。
彼は半分オーストラリアとニュージーランド人のハーフです。
とは言っても見た目はヨーロッパ系白人です。
彼は、ブリスベンで期限付きの契約で管理職のポジションについていて、契約が切れた後はそのまま正社員のポジションになる約束をされていました。
しかし、会社と紙面での約束をしていなかったので契約最終日を持って契約終了となりました。
彼の仕事が突然なくなったのは、私が彼と付き合い初めて1か月の頃です。
その数か月後、彼はニュージーランドに戻ると言いました。
彼は人生のほどんどをニュージーランドで過ごしていて、ほとんどの友達はニュージーランドいるため、生活費も抑えることができるという理由です。
当時、私はブリスベンのIT企業で正社員として働いていました。
それなりにいい会社でしたし、それなりの給料をもらっていました。
ブリスベンの生活は快適で、とても楽しんでいました。
何よりもブリスベンには数年住んでいたのでたくさんの友達がいました。
数回のニュージーランド滞在のあと、私は遂にニュージーランドに移住することにしました。
とりあえずの仕事と住まいを決めてから、ニュージーランドに引っ越してきました。
最初に住み始めたのは仕事の関係でオークランドでした。
しかし、彼はハミルトンに住んでいました。
その数か月後、私もハミルトンに引っ越しました。
仲の良い友達がいない新しい地で暮らすのは、孤独でした。
よく知っているのは彼だけ。
たましか会わなくても、友達が近くにいないことがこんなに辛いものなのだと感じました。
新しい街、新しい住まい。
自分はさびしさに強いと思っていたのですが、全然そんなことはなかったようです。
次第にたくさん友達のいるブリスベンに帰りたいと思うようになっていました。
また、そのためか彼との関係も悪化してきて、会話も少なくなっていきました。
私はニュージーランドには馴染めない、ニュージーランドは私の居場所じゃないとまで思っていました。
そこで私のさびしさを和らげてくれたのは、ニュージーランドの動物保護団体、SPCAから里子として引き取った猫です。
ちょっと見に行こうという事で、彼とSPCAに行きました。
実は当時、私はベンガルという種類の猫を飼いたいと思っていました。
ベンガルは、ヒョウ柄のような柄の毛を持った猫です。
もちろんSPCAにベンガルはいません。
しかし、ベンガルを好きだったせいか、好きな猫はトラ猫でした。
ハミルトンのSPCAには、その時トラ猫は2匹しかいませんでしたが、そのうちの1匹をとても気に入り里親になることをその場で決めました。
その子はメス猫で、キキという名前を付けました。
家にキキが来てから私の生活はガラッと変わりました。
いつもすり寄ってくるキキのおかげでさみしさもなくなりました。
また、キキのおかげで彼との会話も増え關係が修復されていきました。
子は鎹(かすがい)ではないですが、猫のおかげです。
猫とのコミュニケーションは言葉を選びません。英語でも日本語でもいいのです。
うちのキキが家にやってきてからもう7年近くになります。
トップ画像のようにもらって来た頃はとても小さかったのですが、今はく丸々としています。
今ではすっかり家族の一員です。
私たちには子供はいないので、娘として育てています。
もし、あなたが海外生活に馴染めない。
若しくは、孤独を感じているのであれば、猫や犬なども助けを借りるのも一つの手だと思います。
ニュージーランドのSPCAでは、里親を随時探しています。
猫・犬を引き取るのは無料ではないですが、困っている猫・犬の役に立つことができます。
私は今でも、もしうちのキキがいなかったらどうなっていたのか・・と思う事があります。
今は本当にキキを引き取ってよかったと思っています。
以上、海外生活の孤独と猫に関して書いてみました。
それでは。