日本では年末のこの時期、職場などで忘年会が行われている時期だと思います。
ニュージーランドでも忘年会という名目ではなく、クリスマスパーティーという名目で職場の人達とランチをしたり、ディナーをしたりします。
日本では飲酒運転の取り締まりがとても厳しいので、微量でもお酒を飲んだ場合酒気帯び運転の違反になってしまう場合があります。
一方、ニュージーランドでは法律で飲酒運転の違反になってしまうお酒の量は日本と比べると制限が緩いです。
今回の記事ではニュージーランドでの飲酒運転についてお話ししたいと思います。
最初にお断りしておきますが、この記事は飲酒運転を推奨している記事ではないので誤解されない様お願いします。
ニュージーランドの法律の範囲内での飲酒運転が認められているアルコール量上限
法律の範囲内での運転が認められているのアルコール量の上限は運転手の年齢により異なります。
以下は、ニュージーランドの正規の運転免許書または同等の免許書を持っている運転手の場合のアルコール量の上限です。
制限付きの免許書の場合はまたルールが違うのでご注意ください。
20歳未満の合法飲酒運転のアルコール量上限
ニュージーランドでは、法律で認められている飲酒ができる年齢は18歳からです。
しかし、飲酒運転に関しては20歳未満の運転手が法律の範囲内で運転が認められているのアルコール量上限はゼロです。
つまり、20歳未満の運転手は飲酒して運転した場合違反になります。
20歳以上の合法飲酒運転のアルコール量上限
20歳以上の運転手の場合、運転時に法律の範囲内で運転が認められているアルコール量の上限は、以下です。
呼気(口などから吐かれた息)1リットルにつき、250マイクログラム。
若しくは、血液100グラムにつき、50ミリグラム。
と、言われても一体どれくらいかわからないですよね。。
そこで、ニュージーランドでは、法律の範囲内で運転可能な飲酒量の目安を提示しています。
スタンダードドリンク
酒類の違うアルコールでもわかりやすくするために、スタンダードドリンク(standard drink)という規準が設けられています。
以下の画像はスタンダードドリンク 1杯がどれくらいかを表しています。
出典:Know Your Limit|Hospitality New Zealand
スタンダードドリンク 1杯とは:
- ウォッカ(アルコール度数40%)・・・30 ミリ リットル
- ビール(アルコール度数4%)・・・330 ミリ リットル
- ワイン(アルコール度数13%)・・・100 ミリ リットル
以量はアルコール度数により異なります。。
通常、レストランなどで提供されているワインはグラス1杯150ミリリットルです。
つまり、スタンダードドリンクに換算すると、グラス1杯150ミリリットルのワイン(アルコール度数13%)は、スタンダードドリンク 1.5杯分です。
それでもちょっとわかりにくいですよね。
そのため、市販されているアルコール飲料のラベルにはスタンダードドリンクに換算してどれくらいかを表した数字が書かれています。
この下の画像のコップのような図形の中に数字が ”1.3”と書かれています。
つまり、このアルコール飲料 1本は、スタンダードドリンクで 1.3杯分ということです。
以下の画像も同じく、このアルコール飲料 1缶は、スタンダードドリンクで 2.0 杯分ということです。
スタンダードドリンクで表された法律の範囲内で運転可能な飲酒量の目安
スタンダードドリンク 1杯分がだいたいわかってきたと思います。
以下の画像は、スタンダードドリンクで表された法律の範囲内で運転可能な飲酒量の目安です。
アルコールの影響は、性別、体形などにより個人差がありますので、あくまで目安です。
この画像は、2014年12月の運転時のアルコール量の制限が厳しくなった際の画像です。
そのため50ミリグラムの方を参考にしてください。
出典: Land Transport Amendment Act (no 2) 2014 questions and answers | Ministry of Transport
上の画像は女性と男性それぞれの法律の範囲内で運転が可能なアルコールの上限の目安がスタンダードドリンクの杯数であらわされています。
スタンダードドリンクの杯数は、飲酒を始めてから2時間かけて飲んだ場合の目安です。
女性は体重70キロ、身長165センチメートルの体形の場合、スタンダードドリンク2.5杯まで。
男性は体重85キロ、身長180センチメートルの体形の場合、スタンダードドリンク3.5杯まで。
つまり、女性の場合レストランなどでワインを注文した場合では、グラス2杯飲んでしまうとこの目安を超えてしまいます。
通常13%のワイン 1グラス(150ミリリットル)は、スタンダードドリンク1.5杯分です。
上記の目安は飲酒を最初の2時間の内に消費するアルコール量の目安なので、3時間目、4時間目も同じペースで飲んでいいわけではありません。
アルコールが体内から抜けるのには時間がかかるためです。
今回の記事のまとめ
- ニュージーランドでは20歳未満の運転手は飲酒運転は法律で認められていない。
- ニュージーランドでは20歳以上の運転手は、法律で定めるアルコール量の範囲内であれば飲酒しても運転することができる。
- ニュージーランドでは、法律の範囲内で飲酒運転が認められているアルコール量の目安をスタンダードドリンクの杯数で表されている。
- スタンダードドリンクの杯数は市販のアルコール飲料のラベルに表示されている。
- 法律の範囲内で運転が可能なアルコールの上限の目安-女性は体重70キロ、身長165センチメートルの体形の場合、最初の2時間でスタンダードドリンク2.5杯まで。
- 法律の範囲内で運転が可能なアルコールの上限の目安-男性は体重85キロ、身長180センチメートルの体形の場合、最初の2時間でスタンダードドリンク3.5杯まで。
以上、ニュージーランドの法律の範囲内で飲酒運転が認められているアルコール量についてお話ししました。
再度お断りしておきますが、この記事は飲酒運転を推奨している記事ではないので誤解されない様お願いします。
みなさん、ルールを守って楽しく安全に飲酒をしましょう。
それでは。
コメント
[…] しく解説してくださっていますのでご参考に。 ニュージーランドの法律の範囲内で飲酒運転が認められているアルコール量 […]